1998/ 2/20 夜、São Paulo の Tietê ターミナルは、Carnaval を海岸の町で過ごす人達で溢れ返り、まるでラッシュ時の新宿駅の如く凄まじい混み具合でした.零時ちょうどの São Sebastião ( サン・セバスチアン ) 行きのバスのチケットを持ち、バスを待つのですが、ひっきりなしにバスは出発するものの、結局チケットの時刻のバスは来ず ( こういうところが実にブラジルらしい )、午前 3 時に最終バスに無理矢理乗りこみました.
道もえらい混み具合で、普段なら 3 時間で着く距離を 7 時間かけて漸く São Sebastião に到着しました.
21 日の夜は仮装行列があり、妖しげな格好をした男達が海岸通を徘徊してます.通りには夜になると露天が並び、移動遊園地も置かれ、大勢の人で賑わっています.通り沿いに建てられた仮設ステージでは、生バンドの演奏が午前 1 時から 6 時まで続き、みんな朝まで踊り狂っていました.
22 日は、夕方からステージの前は、ちびっ子達のダンス会場となり、着飾った子供達が親に連れられてたくさん集まってきてました.ただ、見てると母親の方が踊りに夢中になっていて、すっかり子供をほったらかしです.
夜は 21 時からパレード ( Fantasia ) が始まりました.小さな町なのでもちろんリオやサンパウロとは比べるべくもないのですが、写真を見ても分かる通り、まさに手の届くところを通るので大迫力です.
この近辺の町のチームがパレードを行うので、良く見ると昼間話しをしていた店のおじさん、おばさん達も着飾って踊っています.なんだかとても親しみが感じられて良い雰囲気です.途中で雨が降ってきましたが、踊る方も見るほうも関係無しです.
パレードの構成は、1 チームが次のような感じです.約 500 メートルを 40 分くらい掛けて踊りながら進んでいきます.この町では全部で 5 チーム出場してました.
←進行方向
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★ : 男と女 1 人ずつペアで踊っている
* : 踊る人− 1 ( 曲に合わせた振り付けで踊る )
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□□□□ : 山車、その上で何人かが踊っている
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☆ : 踊る人− 2
■ : 踊る人− 3 ( 昔の欧州風の裾の丸いスカートの衣装の おばあちゃん達 )
◎ : 楽器隊と歌う人
▲ : 踊る人− 4
それぞれのブロックで異なった衣装を着ている.
その晩も、深夜 1 時から早朝 6 時まで、ステージの前ではダンスタイムとなり、それまでパレード出てた人も、見てた人も一緒に朝まで踊ってました.
23 日の夜には、この港にその時行われていた世界一周ヨットレース、ボルボカップの第一号艇が到着し、港の会場には TV 局も大勢やってきてまたまた大騒ぎです.1 時からはまたバンド演奏が朝まで続きます.
24 日は、Carnaval の最後の日です.私はこの日の午前に São Paulo に戻ったのですが、その晩の São Paulo は、全てのエネルギーを使い果たし、廃墟の如く静まり返っていました.
1998/ 2/20 - 24
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