2005/ 5/ 1 - 31




2005/ 5/29(晴)
・今日は後輩と西沢渓谷に行く予定だったが、予定に食い違いが有った様で中止となり、とはいっても週に一度くらいは外を歩きたいので、裏高尾に散歩に出かける.ここは以前から中央線に乗って車窓から眺めるたびに目をつけていた場所で、山里の旧街道沿いに早春には梅が咲き誇っていてよさげな場所だ.地図を見て大体の行き方の予想を付けるが、高尾駅から小仏行きのバスに乗り途中のバス停で降りれば良さそうな感じだ.
・10 時半過ぎの電車で高尾に行き、11:12 の小仏行きのバスに乗ろうとバス乗り場に行く.休日の朝は 20 分間隔でバスが出ているが、予想に反して恐ろしく駅前バス停が混んでいる.看板を見ると休日には大変混み合うので云々と書かれていて、私としては誰も行かない静かな山里をイメージしていただけにかなり驚く.結局増便バスまで出てハイキングの人を満載してバスは出発し、小仏関所跡で降りてそこから旧甲州街道沿いを歩き出す.行く前にホームページで見ると、大変有名な豆腐屋があるみたいで、車もいっぱい止まって皆さん豆腐を買っていっているが、さすがに豆腐を持って山歩きすると、帰る頃には木っ端微塵になってそうなので、おやつ用に豆腐ドーナツを買う.旧街道は淺川上流沿いについているが、淺川はさほど水量も多くなく、かつ水も清流とは言いがたい流れであるが、淵などを覗き込むと、なんと驚くべき事にかなりでかい山女魚がいる.どう考えてもありえない状況で、ウグイやニジマスならまだしも何故に山女魚、しかもあんな大きいのがあちこちにいるのかと訝っていたが、歩いて行くと上流に釣堀があって、皆さんフライやルアーで釣りをしているが、どうやら、というか間違いなくここから脱出した魚のようだ.ちなみに山女魚はここより上流にも結構その姿が見られた.
・1 時間ほど歩いてバスの終点の小仏に着く.ここより上にも更に舗装道が伸びていて、ハイキングの人たちがうようよと降りてくる.全く自分の中だけでマイナーであっただけで、そもそも高尾地区にマイナー秘境的場所など無いのだろう.30 分ほど歩くと舗装道も終わり、山道となるが、そのちょい手前あたりに巨大な藤の木の群生地帯があり、ちょうど花は散っている最中であったが、満開時に来たらこの辺り一体はかなり壮観な眺めだろうと思われる.ハイキング道を 30 分ほど歩くと小仏峠に到着.昔の地図には茶屋の印があり、最近の地図には載っていないが、実際には営業を終えて廃墟となった茶屋が 2-3 件朽ちて立っている.ここで蕎麦でも食べようと思っていたのだが、茶屋がやっていないなら食べようが無い.運良く先ほど買ったドーナツが有るので、コーヒーを沸かしてドーナツで昼ご飯にする.
・小仏峠は高尾陣馬縦走路にあたるので、人の数もぐんと増え、高尾山域でよく見かけるマラソンの人や自転車の人たちも通り過ぎていく.マウンテンバイクとは言え、登山道を登っていくのはかなりきつそうで、急な登りなんかでは無理して漕ぐよりも押して歩いた方が速そうな感じだ.何やら自然教室の一群と思われる人たちが、ベンチで説明を受けていたので、コーヒーを飲みながらふむふむとそれを聞き、彼らが私と同様に相模湖に下りていくことが判明した時点で先に下る事にする.1 時間ほど下ったところで甲州街道に出るが、交通量の多い大垂水峠越えのこの道路は、確か昔は車やバイクの峠道の名所であったと記憶するが、現在では確かにその手の峠仕様の車も通るが、それよりもロードレーサーの自転車が多い.先週の奥多摩でもそうだったが、いつの間に日本人はこんなにも自転車を乗り出すようになったんだという感じで、カラフルなピチシャツ、ピチパン、ヘルメットの群れが次から次へと通っていく.私の友人にもこの手の自転車をやっているのが何人かいるが、本体一式で数十万円するらしい.私も以前京都に住んでいたときに、テントを自転車に積んで四万十川や奈良古道などに走りにいっていたが、その頃はマウンテンバイクが主流でこういったロードレーサータイプの自転車はあまり見かけなかったような気がするな.学生の頃に北海道を周ってた時にいろいろ自転車の人とも話したが、あの頃はツーリング用の自転車で、現在のロードレーサータイプとはまたこれもちょっと違っていた感じだ.というかロードレーサーは荷物を積めないから、一気に日帰りで走り切るのだろう.同じ自転車でもスピード感が全然違うという感じだ.

2005/ 5/27(晴)
・今日はキリンカップの UAE 戦があり、運良くチケットを取れた後輩は定時に速攻で国立競技場目指して消え去った.私も一応申し込みはしたのだが、最近はナカナカチケットが当たらないなー.帰ってからテレビで試合を見るが、結局 2 戦無得点全敗最下位でキリンカップの終了となった.この試合は見に行ってたらかなりストレス溜まったな.
・ニュースを見ると、昨日の火球の記事が出ていた.関東より西部の広い地域で見えていたらしく、西日本各地で通報が相次いだらしい.よく読むと 2 発見えてたらしいが、私は 1 つしか見なかったな.

2005/ 5/26(晴)
・会社帰りに京王ストアにより、川崎街道を歩いて帰っていたら、前方の空に巨大な火の玉がゆっくりと南の方角に飛んでいった.飛行機にしては音が聞こえないし、流れ星にしては大きすぎるというか、あのサイズの流れ星はいつぞやのしし座流星群でも見たことがあるが、巨大流れ星は爆発を繰り返しながら音を立てて落ちていくので、今日のみたいに無音でゆっくり流れていくのは初めてだ.かなり遠いところに落ちた巨大な隕石の火球であろうと思われる.私の直ぐ前をお兄さんが歩いていたが、どうやら彼もそれを目撃したらしく、首が火球の落ちた方を向いたまま、歩き方がカクカクになったかと思うと、いきなり深呼吸してタバコに火を点けだし、なにやら同意を求めるかの如く周りをきょろきょろ見ている.確かにさっきのはかなりのインパクトがあったな.

2005/ 5/25(晴)
・一昨日に続いて昨日も夜に激しい雨が降ったが、今朝は気温も低く良く晴れている.ひさびさすっきりした感じだ.今日は 9 時半に立会川なので 8 時前に部屋を出て、南武線に乗って川崎に行く.部屋を出る前にニュースで東海道線と横須賀線が横浜駅の信号機故障で運転中止云々とやっていたが、川崎に着くと隣の京浜東北線の電車は凄まじく混んでいる.やれやれと思いながら電車を降りるが、ナカナカ南武線専用ホームの人が掃けずに階段を上るのに時間が掛かる.階段を上ってコンコースに出ると、ぎっしりの人が京浜東北線ホームに向かって詰まっており、それが改札口の外まで続いていてさすがにこれには驚く.コンコースにこれだけ人が詰まっていれば、そりゃホームから出るのに時間が掛かるわけだ.京急も逝ってるなと思い、時間は充分に余裕はあったのだが直ぐにメールで集合に遅れる旨を連絡する.
・京急川崎まで歩いて行くが、駅に着いた途端全く予想通りそのままの光景が目の前に現れ、JR 川崎駅と同様に駅に入れない状態となっていた. とりあえずは近くのファストフードに入って 20 分ほど時間を潰し、駅に戻ると空いてきていたのでホームに上る.特急は論外の混み方だったので各停に乗るが、JR 並走区間では京浜東北線の電車が数珠繋ぎで徐行運転をしているのが見える.京急各停も乱れに乱れながら漸く立会川に着き、事務所へ向かう.
・15 時頃に作業が終わったので本社に戻るが、今度は総武線の沿線火災だか何だかでまたしても電車が遅れる.何だかツイてないなと思いながらも、今日は定時間日だし給料日だからあとちょっとの我慢と思い、本社で暫し耐えて 18 時半頃に会社を出る.
・給料が出たら新宿で買ってやろうと思っていた TAMRON 28-75/2.8 を目指して、中央線各停に乗るが、信濃町駅で電車が動かなくなり、放送で三鷹駅で事故発生のために停止中だと言われる.暫し待って漸く代々木まで運転しますと放送が入って動き出し、代々木駅では新宿方面には山手線に乗り換えて下さいという放送が入るが、この時間帯の山手線も大変混んでいるし、代々木新宿間なんて歩いても 5 分 10 分ほどなので、そこで降りて新宿まで歩く事にする.
・ヨドバシカメラに行って展示品を触りまくるが、一点非常に気になって結局買わずに出る.このレンズは待ち望んでいた大口径標準ズームというだけではなく、スペック的にも良く、同クラスでは価格も非常に安く、また雑誌やネット上での評判もめちゃくちゃ良いので、今までのレンズ交換の面倒さから抜け出る決め手として、買うための障壁も無かったのだが、AF レンズに多い特徴として、MF 時のピント繰り出し角が、最短から無限遠まで 40-45 度程度しかない.私の場合は殆どが MF カメラで撮っているので、この部分の使い勝手は極めて重要で、何度も店頭で触って試してみるが、このピント繰り出し角の少なさでは、中望遠焦点時の開放付近でのピント合わせはほぼ絶望的だ.他に大きな欠点が見つからないだけに非常に残念だ.手ぶらで帰るのもしゃくなので、近くの中古カメラ屋に寄って、同スペックのレンズが安く出てないか物色するが、SOFMAP で Tokina ATX287 の旧モデル新品が 70 % 引きくらいで積まれていたものの、K マウントは無く実に残念.
・聖蹟に戻ると京王ストアが新装開店していたので、野菜類を買って帰り、八宝菜を作って食べる.それにしても今日は朝昼夜と 3 回も電車事故に直撃して何だかえらい疲れたなー.さっさと寝ようっと.

2005/ 5/23(晴/雨)
・昼過ぎまでは良く晴れていたが、夕方には曇ってくる.今日もやたらと蒸し暑い.ヨドバシにフィルムを出すために 19 時頃に会社を出るが、途中信濃町でドアが開いたときに、猛烈な風と音が聞こえてきたので何かと思ったら、激しい夕立が車内まで入り込んできた.新宿に着いても雨は止まず、傘は持っていたものの何だか全然通用しそうにない感じの降りだったので、暫く地下で小降りになるのを待ち、弱まった瞬間に外に出てヨドバシまで急ぐ.さすがにこれだけ雨が強いと新宿西口も人影は少なく妙な感じだ.皆さん今日はさっさと帰るしかないのか、電車も結構混んでて蒸し暑かった.

2005/ 5/22(曇/雨)
・昨日はからっと晴れていたが、今日はちょっとイマイチな感じの空模様.後輩達と奥多摩むかし道を歩くという事で、9 時前の京王線に乗り、立川でホリデー快速に乗り換えて合流する.乗ってた人たちは半分が御岳で降りて、残りの半分が奥多摩まで行く.
・駅前の案内書で地図を貰うが、途中土砂崩れで一部コースが変更になっているようだ.それに従って歩いて行くが、案内板も多く迷う事はなさそうな感じ.歩き始めて直ぐに廃線跡と廃トンネルの前を通り過ぎ、良い感じになってくる.
・適当にフラフラ歩いてて、つり橋に出た.つり橋はコースから外れるので渡る必要はないが、このコースの目玉であることは容易に予想されるため、ゆらゆらと渡ってみる.多摩川の渓谷も結構深く、かなり強烈な高度感と揺れでナカナカ怖い.渡り切ったところが少し広くなっていたのでそこで昼ご飯を食べる.奥多摩駅前でカップラーメンを買った際に、割り箸を貰うのを忘れていたので大騒ぎしていたら、近くでご飯を食べていた夫婦から 1 本頂いたので、お礼を言ってコーヒーを一杯沸かして差し上げる.のんびりしていると雲行きもだんだん怪しくなってきたので、ちょうどコースの半分まで来た事だし続きを歩き始める.
・小河内ダムの目の前まで来て、本来ならコースはここから山間の集落を通るのだが、掛け崩れによるコース変更のため、廃線鉄道のトンネルを通る.トンネル側面には 10m 間隔ほどに白熱灯が点いていて、そこそこ足元も見えるが、あちこちで上から水が降ってきて油断ならない.ここもコースのハイライトの一つだと思われ、ハイキングの人たちは、廃トンネルに入る前に記念写真を撮ったりしている.トンネルは 440m と結構長く、途中が曲がっていて出口が見えないので、一人で来たら結構怖そうな感じだ.その後また数件の集落を過ぎて水根沢に下りるが、この辺りで雨が降ってきた.水根バス停では 20 分街であったが、奥多摩湖のバス停との位置関係を勘違いしていたので、ここでバスを待ち、乗って奥多摩駅まで戻る.バス停には沢登りをやってきてヘルメットを被った女子中学生たちが 10 人ほどいたが、バスは 1 つ手前の奥多摩湖で既に席は埋まっていて、立って帰る.4 時間ほど掛けて歩いた区間も、バスに乗ると 20 分で着いてしまいあっけない感じだ.駅では輪行を終えた人たちが大勢自転車をばらしていてバックに詰め込み電車に乗っていた.この辺の道は車とバイクが多いから、自転車で走ってても結構怖いだろうな.

2005/ 5/19(晴)
・朝から激しく暑かった.この季節は寒暖の差が大きいから体長崩さないよう気をつけないと.昨晩に献血の結果が送られてきていたが、15 個ばかりある検査結果は全て標準範囲内に収まってはいたものの、GPT という項目が昨年に比べて 3 割上昇している.説明を読むと肥満に因って上昇するらしい.やばい、今週末は山歩きでもしてちょっと痩せよう.
・今日の帰りもまたまた京王線が事故って遅れて混んでいた.昨日も中央線各停が事故に因って激しく遅れていたし、今週はやたらと鉄道事故が続くなー.JR 西日本の件もあるから遅れても全然急ごうとしないのが歯がゆいところだ.というか遅れるのは全然 OK なんだけど、馬鹿みたいに混むのは勘弁って感じ.
・明日は川越の隣にある上福岡市の事業所で、何やらセミナーやら発表会があるという事で、無理矢理理由をつけて出かける事にする.普段だとこういう場合はゆっくり寝ていて、余裕で 10 時とかに行ってやるところなんだけど、どうもあの東武線沿線ってのは行きづらい.仕方ないので一旦本社に出社してから行くことにするか.私はこのようなイベント事が大好きで、先日も東京都の消防署がビル前の広場で消防体験訓練をやった際には、勝手に昼休みを 30 分繰り上げて、近所の小学生に混じって煙体感室、地震体験車、消火器実習、クレーン車搭乗体験とフルコースこなしてから昼ご飯を食べに行ったくらいだが、今日も案内文を見ていたら、来月には横須賀の事業所でも同様の発表会やデモ事が行われるらしく、これも適当に言い訳を作って行きたい気もするが、Yahoo の路線検索で調べると、電車に乗っている時間だけで片道 2 時間以上掛かるようで少し気持ちが挫けそうになる.横須賀といえばカレーかな.

2005/ 5/18(曇)
・会社帰りに買い物をしようと京王ストアに寄るが、最終日という事もあって、棚には目ぼしいものは殆ど残っていない.にも関わらずやたらと客が多く、この安売り時を逃してたまるかとばかりに、手当たり次第カゴの中に物を放り込んでいっている.どうせ新装開店したらまたバーゲンやるんだから無理しなくても良いのに.
・CD/VDV の箱を買いに、そのままダイソーに寄るが、何故かここでもやたらと品揃えが薄い.聖蹟への物流が止まったのかと訝しがりながら、手ぶらで帰るのもしゃくなので、カセットコンロ用のガスを 2 本ばかり買って帰るが、レジに張り紙がしていて 5/23 〜 6/11 まで改装のため閉店とあった.最近府中に大規模商業建造物が出来たから、それに負けないようにこっちでも綺麗にするのかな.ただ、私が思うにスーパーやダイソーなんて近くにあるからそこに行くわけであって、隣町の店のほうが綺麗だからといってわざわざ電車で行ったりしないだろうに.よく分からないが、暫く買い物が不便になる事だけは確かだな.

2005/ 5/17(曇)
・聖蹟桜ヶ丘の駅に昨日の詫び文が出ていたので読んでみると、新宿と笹塚の間のトンネル内にて人身事故となっていた.工事の人が事故ったのかそれとも変なやつが入っていったのかな.
・帰りに京王ストアに寄る.昨日寄ったときに工事休業のお知らせが貼ってあり、19 日から 10 日間ほど休業するとなっていたが、今日は加食が全品 20% 引きとなっていて、店内を一掃しようとしていた.これは買わねばと思いながらコーヒーコーナーに行くと、既に棚は空っぽとなっていてちょっと残念.明日は最終日だから入荷は無いだろうな.とりあえずヘルシア 1L 2 本とか、目に付いたものを籠の中に放り込んでいって引き上げる.

2005/ 5/16(晴)
・朝からからりと晴れ渡って会社に行くのが勿体無いくらいだった.今日は帰りにヨドバシに寄るために 20 時前に会社を出て、写真を出した後に京王線のホームに降りると、溢れんばかりに人がいて、電車を見ると既にドアからパンパンに溢れた状態となっている.何処かで事故りやがったと思いながら、ぎゅうぎゅう詰のホームで次の特急を待ち、20 分後に漸く来たので辛うじて乗って帰る.電車は出た時には八王子行きだったが、府中の駅のあたりで高幡不動止まりに変更の放送が入り、乗っている人たちは何だか疲れ果てた顔をしている.ラッシュ時の事故は止めてもらいたいものだな.

2005/ 5/15(雨)
・午後から新宿の Pentax Foram へ写真展を見に行く.見終わって外に出るとやたらと蒸し暑く、小雨がぱらついてきたので地下道に入り、途中にあったコーヒーショップでちょっと休憩する.店から地下道に出ると、何やら激しい物音が聞こえてきたので、カメラを持って地上に駆け上がると、空が光まくり大雨となっていた.残念な事にビルに囲まれているので、光っているのは分かるのだが稲光が見えない.カメラを持って空を見上げているうちに雷も遠ざかり小降りになってきたので諦めて地下道に戻って電車で帰る.京王線新宿駅は地下にあるが、次の笹塚駅で地上に出ると一面の青空に陽光がまぶしい.一瞬の夕立といった感じだったな.

2005/ 5/11(曇)
・月曜には外に出ているだけで暑かったのに今日は随分と寒くなる.天気がよければ昼休みは外でボケッとしているのだが、今日はそういう感じじゃないのでビルの中の本屋をうろつきまわる.Nature Walk というムック本があり、何となく月刊誌のように見えながらも、ずっと同じモノが置かれ続けられていたのだが、今日ふと新しいのを発見してよく見てみると 05 年版と書かれていたので、年に 1 度の発刊のようだ.去年にこの本を買った時には、表紙の写真の場所に行きたくて、本を買った翌週に群馬県と新潟県の県境にある野反湖まで電車とバスを乗り継ぎテントを持って出かけたが、今年の表紙の写真の場所はそこまでのインパクトは無いな.場所はとみると鳥海山、まあいずれは行ってみたい山だな.但し中身は結構充実していて近場低山から遠くの高いところまでいろいろ載っていて見ているだけで行きたくなる.先週に清里に行ったときには、高尾周辺で新緑が非常に鮮やかで、八ヶ岳山麓まで来るとまだまだ芽吹いていない感じだったが、今月下旬あたりからそろそろ尾瀬や上高地、白馬あたりもいい季節になりそうだし、後輩でも誘って出かけてみようかな.

2005/ 5/10(晴)
・昨日の電車もナカナカ混んでいたが、今日は連休振替出勤者も戻ってきたのか一層混んでいる.電車は昨日に続いて 10 分ほど遅れて新宿に到着するが、JR 西の事故があって以来、電鉄会社も遅れを取り戻すのに消極的な感じだ.毎日遅れるんだったら、いっそのことダイヤ改正して実際に運行できる時刻を正常ダイヤにすれば良いのに.
・会社に献血が来ていたので、健康診断とおやつ確保を兼ねて献血をしてくる.最近ではデフォルトで 400ml 抜かれるが、昔に比べてお菓子や飲み物類が豊富に置かれているような気がするな.ここ何回かの献血時に気になっていたのだが、私の場合、最高血圧が 100mHg 程度と低めな割には、400ml の血を抜かれる時間が他人に比べて圧倒的に速い.前回も後輩と一緒に行って、さっさと終わった私は 10 分くらい待っていたが、今日も 4 つあるベッドで献血を行っていて、長い人は既に 10 分くらい横たわっている状態で 1 人終わったので私がそこで寝て献血するが、それでも他の 3 人よりも早く終わってしまう.血が薄いのか或いは粘度を左右する何かの組成分が極めて少ないのかな.後で送られてくる検査結果表を見ても、それがどういう意味で何をすれば良いのか悪いのか全然分かんないしなー.

2005/ 5/ 8(曇)
・昨日は朝は曇っていて寒かったものの、午後から一気に晴れて暑くなった.今日は朝は晴れていて、どこかに出かける気になったところで曇ってきたので、屋根の無いところに行くのは止めて、味の素スタジアムにサッカーを見に行く事にする.FC 東京は 6 連敗中でホームゲームで 1 点しか取れておらず、今日の大宮戦でもイマイチ期待は持てないが、なんとか魅せてくれるような試合にならないものかな.電車でとりあえずは府中に行き、ダイソーで LR44 を 12 個と、SR44 も 1 個 100 円で置いてあったので、それも 4 個買って飛田給に行く.
・大宮は全然客が入っていなかったが、東京側は既に G1 自由席が売り切れていて、連敗中にも関わらず応援もやたらと気合が入っている.前半 13 分に大宮のフリーキックでオフサイドの旗が上がったと思ったら、審判が謎の PK を取っていきなり 0-1 になる.が、石川の 1 トップという超変則的なフォーメーションが功を奏し、石川がセンタリングのボールを直接アウトサイドでブーメランのようにグニャリと曲げてゴールの隅に叩き込んで同点、その後近藤がサイドから一人で突破して逆転する.後半も PK を貰って 3-1 まで引き離すが、その直後に CK から 1 点返されてちょっと水を差される.後半ロスタイムに今日は良く走る 1 トップの石川がドリブルで半分くらい持ち込むがゴール前で背後から強烈な飛び蹴りを受けて動けなくなる.東京側での出来事だったので観客席は怒り狂うが、ペナルティエリア内だったので審判はそのまま流し、なんと大宮がその隙にゴールを入れ、その瞬間に審判が笛を吹いて試合終了となる.2 万 2 千人の観客はただただ呆然と静まり返る.
・今日は下位チームが 1 点ずつ勝ち点を拾っていたので、降格ラインのチームは神戸、柏、東京のまま変わらず.来週でとりあえず J リーグは一旦休止になって 7 月までは欧州チームとの親善試合とかが続くが、7 月からは少なくともホームゲームではちょっとはがんばって貰いたいものだな.

2005/ 5/ 7(曇/晴)
・朝に新宿へ行ってフィルムを現像に出し、一旦聖蹟に戻って髪を切る.いつもの床屋に行くと客は誰も居らず、聞いてみると連休中は最初の頃はそこそこ客も入ったけど、後半は全く誰も来ない状態だそうだ.来年は GW は休みになるのかも.
・キャンプの時に LED 蛍光灯が暗かったのと、Pentax LX の一台が調子が悪く、やたらと電池の消耗が激しいので、その両方のバッテリーである LR44 を買いにダイソーに行く.LR44 も昔は 1 個 200 円くらいしていたが、今ではダイソーで 2 個で 100 円で買えるからありがたい.が、水曜に続いて今日も LR44 は売り切れで置いていない.明日にでも府中のダイソーで大量に買い込んでおくかな.

2005/ 5/ 6(雨)
・朝は曇っていたが、昨日から風も無いし、雲の所為で気温も下がらず、コーヒーを沸かしてテントの中で本を読みながらゴロゴロとする.元々今日は何もせずにいる予定だったので、曇空でもあまり関係ない.11 時頃にそろそろ出歩くかと思っていると、天気予報の通りに雨が降り出してきたので、テントを撤収して帰ることにする.たかね荘に挨拶に行くと、昨晩もう一組のキャンプをしていた外人親子がいたので、いろいろと話してみる.昨晩聞こえてきた会話から、スペイン語圏の家族だと思っていたが、アルゼンチンとコロンビアの国際結婚組だった.昨日の騒ぎはどう? と聞くと、彼らも非常に驚いていたみたいで、こんな山奥であんな事をやってるなんて思いもよらなかったと言っていた.彼らが車に乗せてくれるというので、清里駅まで送って貰うが、すごい高級車に乗っていたので、外資の企業に勤めている人なのかもしれない.
・清里から小淵沢まで小海線に乗り、小淵沢からは高尾行きの普通列車に乗って帰る.今朝は 5 時半に起きて、鳥のさえずりを聞きながらコーヒーを飲んでいたので、電車の中で駅弁を食べると、瞬時に睡眠状態になってしまう.もうちょっと暖かい時期にテントで 2 泊して、1 日ゴロゴロしてたら気持ち良いだろうな.

2005/ 5/ 5(晴)
・八王子でスーパーあずさの指定席を買って乗り込むが、今日はカレンダー通りの休みの人は東京に戻る日で、10 連休の人は連休のど真ん中という事らしく、午前の下り特急はガラガラに空いている.小淵沢で小海線に乗り換えるが、上りホームは特急待ちの人が大勢いて、既にリターンラッシュが始まっているようだ.清里で晩御飯と朝ご飯を買い、周遊バスでキャンプ場のあるたかね荘前で降りる.
・たかね荘のバス停を降りると、たかね荘の方から続々と人が歩いてきていて、まるでラッシュ時の新宿駅地下通路のようだ.一体何事が起きたのかと唖然とするが、服装をみると全ての人たちが、いわゆるヒッピースタイルで、どうやらそれ系の野外コンサートが前の晩から行われていた感じだ.人並みに逆らってたかね荘まで歩くが、怪しげなお香の匂いが充満し、歩く人々の衣装と相まって、こんなところに来て良いのかと思ってしまう.意外だったのは、それら系の人々達はテントを持っていて、広大な敷地のありとあらゆる隙間にテントが建っている.まあ野外コンサートだからテントを持ってきてても不思議じゃないが、あのヒッピーの格好でちゃんとテントを持っているというのが違和感ありまくりだ.イメージとしては毛布に包まって木にもたれ掛かって夜を過ごしてもらいたい感じだ.
・受付に行くと、昨晩からライブが行われていて、これからも後片付けが残っているので、昨日今日と貸切で一般客は入れないんですと言われる.困った顔をしていると、まあ、夕方には大部分が片付くでしょうから、その時に場所を空けておきますねと言われてほっとする.とりあえず大きな荷物は預かって貰い、軽装で牛首山に登ることにする.
・スキー場のリフトで途中まで上り、そこから真教寺尾根を登って行くが、途中の小高いピークを過ぎたあたりから残雪が現れ始め、牛首山への上り道は完全な雪山状態となる.この時期の雪は固いので、既に付いている踏み跡を辿りながら登っていき、2 時間ほどで牛首山に到着.10 人ほど既に人がいて山頂で休んでいた.格好を見る限りは私と同じ牛首山までのハイキングの人で、八ヶ岳まで行ってきたような感じではない.コーヒーを沸かして 30 分ほど休憩し、来た道をまた降りていき、17 時頃にたかね荘に到着する.
・コンサート関係の人はほぼいなくなっており、何処でも良いからと言われたので、適当に林の中にテントを張り、たかね荘でお風呂に入ってから晩御飯を作って食べる.今日は一応キャンプ場は休業ということで、施設の明かりも点かずに直ぐに辺りは真っ暗になる.八ヶ岳を見てみると赤岳山頂小屋と展望荘の 2 箇所で山小屋の明かりが点いていて、この GW 期間は営業を行っているようだ.私は冬山には登らないが、山小屋の人の話などを聞くと、八ヶ岳は正月、二月、GW の雪山時期が最も人が多くて混雑するという事で、あれらの小屋は今日も人が多いのだろう.

2005/ 5/ 4(晴)
・午前中に新宿に行き、まずはフィルムを現像に出して、ヨドバシの修理コーナーに Caplio R1 を持ち込む.買ってほぼデビュー日に動かなくなったと、若干の誇張を含めて渡すと、1 週間で壊れるのなら初期不良扱いで交換しますが在庫が無いんですよねー、等と言ってあちこちに電話を掛け捲り、東口店の地下に一台の在庫が発見されたので、そこに行って交換するよう言われる.名刺を貰って東口店に行き、店員に赫赫云々と言うと、連絡が行っていたようで交換してくれる.何処まで交換かと思ったが、バッテリ関係はそのままで、本体の箱に入っていたものを全て交換だった.保証書を新たに作ってくれたが、こういう場合の保証書は以前のモノを買った日付を入れるものらしい.一旦部屋に戻り、夕方に再度新宿に行き、現像されたフィルムを取ってくる.
・明日は何だかイマイチ何処にも行く気分じゃなかったが、明後日から天候が崩れるようなので、いろいろ本を見て清里と牛首山に行く事にし、リュックに荷物を詰める.

2005/ 5/ 3(晴)
・朝起きて近くの北上川沿いを散策した後、こまち 1 号で田沢湖まで行く.盛岡駅到着の時点でデッキには人がぎっしり立っていたが、盛岡でも更に人が乗り、客室通路まで人がぎっしりとなる.田沢湖までは 30 分弱なので立っていてもさほど苦にもならず、田沢湖駅に到着する.もっと降りるのかと思ったが、人はさほどには降りなかった.田沢湖駅も出来たばかりの綺麗な駅舎であるが、駅前はこれまた想像に反して、観光地とは無縁のような昔のままの田舎町の駅前そのものだ.東京から乗り換え無しの 3 時間で来れて、知名度も高い割には訪れる人はかなり少ないようだ.乳頭温泉行きのバスに乗り 10 分で田沢湖畔に着くが、やはり降りる人は多くない.今回事前に時刻表で調べた時も、バスや遊覧船の数などが十和田湖に比べて貧弱な感じだったが、山奥にある十和田湖の方が新幹線駅傍の田沢湖よりも人を集めるのは、奥入瀬渓流や八甲田山などが有るからなのだろうか.ちなみに遊覧船の輸送数を比べると、十和田湖では子の口と休屋の両側から 30 分間隔で 600 人乗りの船が出ているが、田沢湖では 2 時間に 110 人乗りのが 1 本あるだけなので、1 時間あたりの乗船可能数は 2,400 人対 55 人で 40 倍以上の差がある.それだけ来る人の数も差があるのだろう.
・白浜で遊覧船の切符を買い、対岸にある潟尻という場所に行く.ここにはきんきらきんの辰子姫像が立っていて、車で来た観光客も多い.昼ご飯も食べて 2 時間後の遊覧船で白浜に戻るが、ここはちょっとした浜になっていてボートで遊んでいる人も多い.田沢湖は十和田湖よりも更に小さく、しかも水深が 400m を超えているのに、十和田湖と違って湖畔が緩やかな場所が多いのは意外な感じがするが、ある程度の地点から急激に深くなるのだろう.それと十和田湖の水が透明なのに対し、田沢湖は青い独特の色が付いていて、関東付近で言うと上流に鉱山を持つ西沢渓谷の水の色に近い.田沢湖では鉱山の川の水を引き込んだために、魚が死滅し、透明度も 30m から 8m に下がったと言っていたが、鉱山からの水の色でこのような青い色になったのだろう.
・バスに乗って田沢湖駅に行き、再びこまちに乗って角館に行く.角館は駅前も立派に整備されていて、ここは田沢湖と違って駅前で既に人の渦でコインロッカーの空きすら無い.JR 東日本の桜のポスターの威力が発揮されまくっている感じだ.田沢湖では寒くてフリースを着ていたが、僅か 15 分しか離れていない角館は非常に暑く、半袖シャツの人も大勢居る.武家屋敷通りまで 10 分ほど人に揉まれて歩いて行くが、車も渋滞で全く動いていない、というか桜祭りをやっている町中に車で突っ込む輩もどこか抜けてるところがある感じだ.武家屋敷通りは車両進入禁止だが、人出で凄い事になっている.武家屋敷は主だったものは開放されて皆さん入っていけるのだが、入場料を取るところは殆ど無く、住んでいる人たちも観光客の誘致には気を遣っている感じがする.川の土手に出ると、ここも満開の桜並木が続いていて賑やかだ.観光客が多いためなのか、泥酔馬鹿騒ぎしている人も見当たらず、皆さんのんびり桜を見ているという感じだ.角館には女性一人旅と思しき人もちらほら見られたが、こういう桜祭りをやってて賑やかなとこだと、ちょっと来る場所間違えた感じなんじゃないのかな.
・夕方のこまちに乗って東京に帰る.フリー切符が 4 日間有効なので、今日できっちり使い切った感じだ.こまちは在来線の上を走るので線路がどのようになっているのか興味があったが、この駅で線路を見ると二本しかない.在来線用と三本有ると思っていたが違っていた.隣にある大館行きの線路を見ると通常の JR と同じ狭い幅の線路で、田沢湖線の線路幅はそれに比べると明らかに広い.在来線はどうやって走るのか謎のままなので、帰ってからネットで調べてみる.それによるとこまちの走る盛岡-秋田間は何種類かの線路の方法が混在しており、田沢湖線内は新幹線幅の線路のみが敷かれていて、在来線も専用の車両が走っているらしい.奥羽本線の区間では一部は在来線幅の線路と新幹線線路が一本ずつ並送して敷かれていて、それぞれの線路の上を走っているようだ.残りの区間は三本線路となっていて、広い線路幅を新幹線が、狭い線路幅を在来線が走るようになっているらしい.こまちに乗っていると、途中道路と並行する区間では、一般道を走る車にも抜かれて随分遅いと感じたが、このミニ新幹線というのはそういう意味で安く上がるものの、敷ける区間に限りがあるらしい.在来線を強化したスーパー特急の走る中央線や常磐線、北陸本線などは、既に在来線特急が秋田新幹線などよりも速いスピードで走っているため、これらの区間をミニ新幹線に改造しても、全く速度向上が望めずに意味が無いという説明もあった.ただ、乗ってみた感じでは、東京-盛岡の区間では、こまち車両は座席が 2 列ずつなので、3 列座席になっている他の新幹線車両よりゆったりしているような気がする.

2005/ 5/ 2(晴)
・朝起きて駅前のバスセンターに行き、十和田湖行きのバスに乗る.とりあえずは酸ヶ湯温泉に行くので、酸ヶ湯温泉どまりの臨時便の方に案内されてそちらに乗る.青森市内では雪捨て場に大量の雪が残っている他は、殆ど雪は消えているが、今年の青森市は記録的豪雪で一ヶ月前には市内で 2m くらいの積雪があったということで、市街から出た途端道路の両側に雪が見え始める.バスは 1 時間ほど走った萱野茶屋という高原で休憩するが、ちょうど目の前の八甲田山には雲が掛かって見えていない.ここも未だ相当積雪があるが、雪が融けたら広々として気持ち良さそうな感じの場所だ.八甲田ロープウェイ駅でスキー客が降りるが、今日は殆ど快晴なので、酸ヶ湯温泉よりもこちらで降りて山頂まで行ったほうが良かったかも.暫く走って酸ヶ湯温泉に到着し、そこで降りて温泉に入る.
・酸ヶ湯温泉もかなり強烈な硫黄臭の温泉で、説明書きに効能が逃げるので洗い流さないようにと書かれていた為、洗い流さずに出てきたのだが、外でシャツの匂いを嗅いでみると、全身におならを浴びせまくったような強烈な匂いを発している.この先バスなどで私の近くに来た人には申し訳ないが、諦めてもらうしかないな.次の十和田湖行きのバスが来たのでそれに乗り、八甲田の山中を通って十和田湖の方に向かう.酸ヶ湯温泉でも駐車場の周りは雪の壁だったが、道路の最高部地点付近でもバスより高い雪の壁となっており、その間をバスはゆっくり走る.春スキーや温泉巡りであろうが、車の量もかなり多く、時々路上駐車して、雪の壁をよじ登っている家族連れなんかもいて、その度に渋滞してしまって迷惑だ.蔦温泉付近まで来ると雪は殆ど無くなり、奥入瀬渓谷の始まる焼山や石ヶ戸付近ではレンタサイクルの人が増えてくる.石ヶ戸ではまたまた路上駐車が延々と続くが、道路はどうにか走れている.紅葉の季節だと奥入瀬渓谷沿いの道路は全く動かなくなるらしいので、未だマシという感じなのだろう.今日は気温も高いので、渓谷沿いの遊歩道も歩いている人は結構多く、八甲田山と合わせて夏場にハイキングに来てみたい感じだ.
・子の口でバスを降り、遊覧船に乗って休屋に行く.子の口と休屋間は 30 分おきに両側から遊覧船が出ているが、観光バスツアーにぶつかった船は満員だが、私の乗った船は人も少なくのんびり出来る.十和田湖は透明度が 15m もあって水は非常に澄んでいるものの、この狭い湖で水深が 300m 以上もあるということで、恐らく湖岸から湖底に向かって断崖絶壁が延々真下に延びている筈で、当然ながら底の方は全く見えない.湖底が見えるのは奥入瀬川流出口などのホンの一部だけのような感じだ.
・休屋で乙女の像を見て昼ご飯を食べる.GW なので人は多いが、それでも観光シーズンには未だ早いという感じで、閉まっている店も結構ある.休屋から八戸行きのバスに乗り、八戸に行くが、東京から新幹線で十和田湖に行くにはこのルートが最短なのだろうが、八甲田を経由しないという事で、青森から入る人に比べると人数はかなり少ない.夕刻に八戸駅に到着し新幹線に乗り換える.八戸駅は元々市街地から遠く外れた場所にあるのだが、新幹線開業で非常に大きく近代的な駅ビルが建てられている.バスは西口に到着したが、この西口というのはバス停だけがあり、その前には畑と住宅がちらほらあるだけで、コンビニも昔の商店も床屋もとにかく商業施設の一軒もあるわけでなく、なんというか乗合バスが一日数本走る田舎の片隅に、巨大なガラスの新幹線駅が突如と出現したような違和感有りまくりの様相を呈している.
・新幹線で盛岡に行き、駅前ホテルに荷物を置いて晩御飯を食べに行く.明日の田沢湖までの指定席を買おうと駅に行くと、全席満員とのこと.新幹線こまちは全席指定だけど乗れるのかと聞くと、フリー切符で立って乗れますということなので引き返すが、明日も壮絶に混みそうな感じだ.

2005/ 5/ 1(曇)
・朝起きてホテルの向かいにある函館朝市に行ってみる.ここも朝早くから観光客がわんさか押しかけていて、巨大なカニが路上を這いまわっていたりして活気がある.何か丼モノを食べようと物色しながら歩いてみるが、値段はどこも結構お高めで 1,500 円くらいが平均か.適当な店で三色丼 1,500 円のミニ丼 1,000 円というのを注文し、具はカニとイカとイクラを選ぶ.ミニ丼ながら具の量が山盛りだったのと、おまけでカニの味噌汁とイカ下足バター焼きが付いてきたので、朝からお腹がいっぱいになりホテルに引き返す.
・チェックアウトし、荷物を駅のコインロッカーに預けて列車で大沼公園に向かう.今日は何だかどんより曇っていて風もあってかなり寒い.連休期間中は函館から大沼公園へ SL 列車とバーベキュー列車が走るので、線路沿いにはカメラを構えた人たちが大勢出没しているが、この天候じゃイマイチ満足のいく写真は撮れないんじゃないのかな.大沼公園駅ではレンタサイクル屋が多く、JR も原付とカブリオーレの無料レンタカーを何台か準備しているが、ハイキングコースを行く予定なので、車は借りずに大沼へ歩く.島巡りのハイキングコースは風がやたらと冷たく、しかも駒ケ岳も見えてないので魅力半減といった感じだったが、野鳥が多く、目の前の木を何やら白黒の小さなキツツキが幹をつんつく叩きながら上って行ったりするのを見たり、林と池の間から SL が走っていくのが見えたりして、まあそこそこ不満なしという感じだが、来るなら緑の全く無いこの季節よりも、やはり夏かなという感じ.
・函館に戻り駅横に繋がれている青函連絡船摩周丸の記念館を見て、やはり津軽海峡は船で渡らねばということでバスに乗ってフェリー埠頭に行き、青森行きのフェリーに乗る.今回使ったフリー切符は函館までの JR 特急新幹線や JR バスは全部自由に乗れるので、わざわざ別にお金を払って船に乗るのはお金の無駄なのだが、せっかくここまで来たんだしいいかという感じ.東日本フェリーは何台ものフェリーを持っているが、今回の便はその中で最も小さな船で二等船室だけでレストランも付いていないタイプのものだった.函館港を出て津軽海峡に入るといきなり波が高くなり、海面から遥か高い位置にある客室窓や最上部デッキに時々大波が直撃する.迂闊に外に出てあの波の直撃を受けてもたまらないので暫く客室内で大人しくしているが、今日の船は乗客でいっぱいになっており、陸奥湾に入って波が静かになると、息苦しさを逃れるためにデッキに出る.両側の山は雪が積もっており、風といい波といい、あとはカモメさえ飛んでくれば津軽海峡冬景色の雰囲気だ.
・青森でもフェリー埠頭がちょっと外れた場所にあり、ここではバスが無さそうなのでタクシーに乗って駅前のホテルに行く.ホテルに荷物を置いて晩御飯を食べに町を物色するが、驚いた事にガイドブックを持った観光客がやたらと多く、美味そうな店は何処も満員だ.タクシーの運転手も GW 中はホテルは何処もいっぱいだと言っていたが、青森市内にはこれといった観光地が無くとも、八甲田十和田に行く人や、弘前桜祭りに行く人がここに泊まっているのだろう.結局ホテル向かいの食堂兼居酒屋みたいなところにどうにか入る事が出来、昨晩に引き続いて海産物を食べまくってホテルに戻る.

2005/ 4/30(晴)
・朝起きて東京駅に向かい、新幹線はやてに乗る.連休中という事もあり指定席は満員だ.窓の外を眺めていると、仙台を過ぎたあたりから未だ木々は芽吹いておらず、新緑にはまだまだ早いといういう感じだ.大体何処も桜が満開だが、北上駅を通過するあたりで、左側に見える川岸の土手に延々と満開の桜が続いている.連休前に駅貼りポスターに載っていた北上の桜並木はきっとそこの土手だろう.今日は花見にもいい感じだ.八戸に着いて小唄寿司を買い、スーパー白鳥に乗り換える.ここから先は桜も未だ咲いていない感じだが、浅虫温泉付近では海がエメラルドグリーンで北の海っぽく無い感じに輝いていた.この電車は客室入り口上部に、アニメで現在位置を表示しているが、青函トンネルを潜るときには、ちゃんとトンネルの絵の中に電車が入って行ってて芸が細かい.吉岡海底で停車し、家族連れが乗ってきた後、電車は地上に出て北海道に入るが、近くの山は完全に雪景色で随分寒そうな感じだ.
・函館に着いて駅前のホテルに荷物を置き、ロープウェイに乗るため市電に乗って元町の方に行く.今回迂闊にもガイドブックを部屋に忘れてきたのだが、ハリストス教会や正教会のあるこのあたりは綺麗に整備されていて、観光客も非常に多い.日も傾いてきたのでロープウェイに乗って函館山の山頂に行き、市街が見渡せる展望台に張り付いて、だんだん暗くなって夜景が浮かび上がるのを眺める.それまでも買ったばかりのデジカメで写真を撮っていたが、カップルが写真を撮ってくれというので彼らの写真を撮り、そうしたら自分も撮ってくれるというのでデジカメを渡すと、激しくピンぼけで撮れないと言う.何回かシャッターを押してもらってもダメで、諦めてデジカメを返してもらうと、何やら調子がおかしい.異音がしてレンズが動かず、とうとうディスプレイにエラーという文字が出て電池を抜いても何してもガーガー音がするだけで動かなくなってしまった.この GW 用に買ったばかりで、実質今日がデビューだというのに初期不良に当たったようでがっかりだ.デジカメは諦めてフィルムカメラで撮る事にする.
・函館山を降りて下の倉庫街にあるレストランで食事をするが、さすが函館だけあって、どれもこれも盛りが多くて安くて美味い気がする.量を食べる店ではないが、ついつい頼みすぎてやたらと食べまくって満足してホテルに戻る.




2005/ 5/ 1 - 2005/ 5/31

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